早起きは三文の得
初心に帰りたい母の日記

葉 月

これからはゆっくりと、ていねいに生きていこうと思います。
川を流れる水のように自然体で生きていこうと思います。
そして、いつか湧き出る泉のようになりたいな


目の前に残された限られた時間でも
精一杯がんばれば 短い時間でも
無限に感じて進むことができる

ゴールを短くして
ひとつひとつかたづけていこうと思う。

葉月 27日                自然発酵
 毎日、容赦もなく暑い日が続きます。先月のことでした。ふと気づいたのです。自然発酵でパンが焼けることに。いつも道具のばかり頼って、発酵器まで買ってしまったけど、パン作りは15分の手ごねが重労働に感じ、発酵に時間がかかるので、いつもホームベーカリーで食パンを焼くだけでした。でもこんなに暑いと冷水でこねないといけないからタイマーが使えません。それで、ホームベーカリーの手ごねコースで生地をこね、一次発酵を済ませると、分割・ベンチタイム・ガス抜き・成形そして室温に放置しての二次発酵を終えて、オーブンで焼きます。意外と隙間時間で作ることができるのです。最近趣味ではなく、やりくりの手段としてパンを焼いています。私の場合、調理は安い食材でおいしく作るが目標です。もう、高い材料を買って、食材を無駄にするのはやめです。カントリーでいきたいからね。
 今日は夕食にご飯がなく、私が帰宅するとおなかをすかした主人が昨日焼いた丸いパンをビアソーハムをはさんで食べていました。私は自分の食事を考えるのが面倒になり、父が持ってきてくれた。瓜を食べて一息つきましたが、冷蔵庫にベーコンの切り落としとシメジがあるのを思い出し、玉ねぎを加え、オリーブオイルで炒めてケチャップで味付けし、ゆでたスパゲティーと混ぜてナポリタン風にして食べました。主人も一皿平らげました。
 限られた材料で料理を作るのはむずかしいけれど、ひらめいたときはすごく楽しいです。まだまだ初級だけど楽しんで料理をしたいと思います。
葉月 26日                 静かな週末
 先週用事があって出かけていたため、あわただしく、過ごしましたが、この週末、特に予定もなくこうすけとのんびり過ごせました。暑い日が続くので室温調整に主人が気を配っています。金曜日、家庭訪問で先生がきてくれ、こうすけはとても喜んではしゃいでいましたが、その後はグテグテです。疲れを残して体調を崩さないように、主人のほうが気を使っています。ぐうたら母はのんびりモードです。
 暑いので寝返りができないこうすけの体を横に向け、かえるのクッションで倒れないように支えると、背中が涼しくなって気持ちよさそうにこうすけは笑って、そのうち眠っていきます。おしっこが出たり、汗で背中がぬれると、不快な声を出して教えてくれます。単調に時間は過ぎていきますが、声をかけるとにっこり笑うので、そんなこうすけがたまらなくいとおしく感じます。
 久しぶりにゆったりとした気持ちで過ごすことができました。明日からまたがんばります!
葉月 24日                家庭訪問
 今日は養護学校の担任の先生が二人で家庭訪問をしてくださいました。こうすけは先生の声を聞くとうれしそうに笑っています。私に日ごろ学校での様子を説明するためにわざわざ来てくださったようです。私が思っている以上にこうすけががんばっていること、そして、先生たちがこうすけの力を引き出そうとしてくださっていることを知りました。普段から主人はこうすけの体調調整のために細心の注意を払って、少しでも登校できるようがんばっています。私もこうすけが元気にがんばれるよう、努力をしようと思います。
葉月 11日         体のメンテ  整形受診
 今週の月曜日に左肘から始まる不調があり、マッサージをしてもらって少しよくなったのですが、今日は高松の整形外科に行きました。首と腰に針治療と痛み止めを打っていただき、日常生活の注意を改めて指導していただきました。減量とストレッチは何とか実行しないといけません。わかってはいるのですが(トホホ)
 帰りに病院の近くのデパートで函館・横浜の物産展をやっていたので主人のお土産にこま団子と月餅を買って帰りました。デパ地下で鯛や丸い形のミニカステラを売っていたのでなつかしくて買いました。他にはデパートではロフトと財布とバック、アロマグッズ、生活雑貨のお店を見て回りましたが、結局、ほしいものが見つからないので買わずに帰ってきました。(お金もなかったので品定めがメインでしたが。)帰りの船の出発まで時間がありました。コーヒーの無料券を持っていたので、港の近くのコーヒーショップに立ち寄り、コーヒーとシーザーサラダラップを注文してゆっくり時間を過ごしました。これも予定のうちです。このコーヒーショップは以前に日記に書いたことがあるところですが、なかなか来店できないのに、店長さんが顔を覚えていてくれて、いつもていねいに挨拶をしてくれます。店員さんもよく声をかけてくれるので、行くだけで心が癒されます。(主人も時々こうすけをつれて立ち寄ってはコーヒーを飲んでいます。)気分が落ち着いたので、短い時間でしたが、買い物中に頭のなかをめぐっていた、こだわりの気持ちをノートに書いてみました。
癒しのカフェにて          こだわりって買えないもの
 今までこんなに買い物にこだわってしまうことがあっただろうか。それは、独身時代のウィンドウショッピングと少し違う。たしかにあのころは、日々の生活でお金の余裕はなかったけど、時間はたくさんあった。一人で休日にブラブラとハンズやロフト、デパートやショッピング街の雑貨を見て、買うのが目的ではなく、店頭に並んだいろいろな商品を見るのが楽しかった。
 結婚してから、夫と二人で買い物を楽しんだ。でも、最近は状況が変わってきているので、ほしいものを何でも買うわけにはいかない。それに、購入したいものはあるが、お金の問題ではなく、本当に気に入ってほしいと思うものが見つからない。でも、どうせ買うのなら、安いものやそのへんにあるもので妥協したくない。値段が安くて機能的でデザインが気に入るもが見つかるまで、妥協はしたくない。それがブランド物でも安物でも、いらないものに縛られたくはないから。
                     こだわってしまうもの 長財布
 使うお財布は長財布と決めている。二つ折れの財布はお札と小銭を取り出すのに手間取ってしまうから。今まで5つほど購入したが、3つは使用中。1つはどこかに埋もれ、一つは使いにくそうだったので、新品のままバザーに出した。どの財布も5千円未満で購入したものだ。持ち歩くのには大きいし、今使っているのは少し薄いが、小銭入れが使にくい。探しているのはコンパクトで厚みがなく、ファスナーつきの小銭要れとカードを収納するポケットがたくさんついていて、お札や小銭が取り出しやすいもの。色は赤かピンクかオレンジでデザインが素敵なもの。今回はあえて、赤色の財布に挑戦したい。元気が出てきてがんばって仕事をしようって気持ちになれそうだから。なかなか気に入るものは見つからない。見つかるまで妥協しないぞ!

                     こだわってしまうもの  普段使いのバック

 バックは使う用途によって形を変えたいものだが、出勤など日常使うバックはポケットが機能的についていて、携帯電話や長財布、愛用のA5サイズの手帳が入るものがいい。色は黄色か濃いベージュかそれとも赤にするか。いっそ一目ぼれするようなバックが出てこないかしら。
          
                     こだわってしまうもの    手帳

 手帳は見開き1ページが1週間分で、30分単位でスケジュールを書き込めるアクションタイプが使いやすい。今使っているのはA5サイズ。しばらくはこれを使っていこうと思う。

                     こだわってしまうもの    化粧品

 こだわったゆえに、シンプルになってしまった。もともと、友人が進めてくれた化粧品だが、以前からあこがれていた。他社製品に浮気することは少なく、外国製ブランドの化粧品にも興味はない。私のメイクはとてもシンプルだけど、快適だ。

  最近、物入りが多く、お金のやりくりをがんばっている。生活の中で自由に使えるお金は減ってきたが心はとても温かい。ない知恵をしぼって考えて、ただ我慢するのではなく、他の方法を考えてみる。気に入った筆入れが見つからないときは自分で世界でただ一つの筆入れを作ってみる。冷蔵庫のあり合せの材料で作った何品かのおかずはできあいもののおいしいお惣菜にも負けない。映画の中で「少しの金と知恵さえあれば生きていける」という台詞があった。できる範囲で工夫してみようと思う。疲れたときには手を抜くけど、できるときはがんばってみよう。まだまだ私はアマちゃんだから。
            
葉月 10日               大学病院受診 
 今日は大学病院の受診日。親子3人、エレベーターつきのフェリーに乗って岡山に上陸しました。先月から大学病院の小児神経科に受診しています。主人が発作の様子を画像にとって先生見ていただき、説明しました。今日も薬の量が増えました。病院の売店で買い物し、帰り道のお決まりのでレストランで食事をし、いつものコースで帰りました。島についてからショッピングセンターに買い物によりました。もっとゆっくり買い物をするつもりでしたが、車のとおりが多く、車椅子のこうすけが駐車場で事故に遭いそうになり、用事を済ませて帰りました。
 最近、こうすけを連れて外出するときは一人では負担が大きくなっています。力の強い主人でさえ、高松に通学で帰ってくるといつもクタクタになっています。先日ノンステップバスに夫が乗せるのをいっしょに手伝いましたが、毎回一人で乗せるのは肉体的にも精神的にも負担が大きいです。タクシーに乗せるのもこうすけ自身が負担になっています。今日はさらに、フェリーのなかで、元気に走り回る子どもたちが、車椅子に乗っているこうすけにぶつかりそうになることが多く、夫が車椅子の前をカバーして、目を離さないようにしていました。それに地元にいても車の出入りの多い駐車場では本当に危険だと思いました。介助している私たちが注意しないといけません。体も車椅子も大きくなり、外出はできるだけベッド式のカーシートを乗せた車を使いますが、公共交通機関やタクシーだけでは二人体勢でないとむずかしくなってきています。主人には負担をいっぱいかけますが、がんばってもらわないといけません、私ももっと手伝わないと!
葉月 7日                 久々にマッサージ
 昨日の朝、左肘の痛みで目が覚めました。運動不足なのでDVDに合わせて体操し、体を温めてみた。少し、よくなったと思い、いつもどおり出勤しましたが、事務所のクーラーで体が冷えてくると、肘だけでなく左半身が重苦しくなって、足指の付け根まで重くしびれかかってきた感じがしてきました。この段階で整形外科にするべきなのですが、仕事を休んでいくのはむずかしいので、応急処置で治療院に行くことにしました。ここ数ヶ月、マッサージもアロマトリートメントも接骨院にも行っておらず、最悪の状態でした。
 治療院に行く前にお風呂で体を温めて行ったのですが、背中がかなり固くなっていました。治療が終わると体がぽかぽかして気持ちよかったのでさらにシップを貼ってゆっくり休んだら、翌朝は気分爽快で目覚めました。とはいえ、絶好調には程遠く、今日は長袖を着て出勤。やっぱりクーラーはきつい!今日も足がだるいし、腰痛が出てきました。土曜日に整形外科に行こうかな?もっと体のメンテを気をつけないと、同じことの繰り返しです。
葉月 5日                 ノンステップバス
 今日はこうすけはリハセンのミュージックケアに行く日。といっても5月に1回参加しただけで体調調整などでずっとお休みしていました。私は自治会の墓掃除に行くため、夫と二人で高松に行きました。ただ、夫が午後から高松で用事があったため、掃除が終わった後で、私も高松に渡り、こうすけを迎えに行きました。リハセンにはタクシーでなくノンステップバスに乗っていっています。私もどのようにして夫がこうすけをバスに乗せているのか見ておこうと考えていました。
 リハセンに着いたときは、ミュージックケアは終わっていてこうすけは疲れてウトウトしながらニヤーと満足そうに笑っていました。ノンステップバスはその名のとおりステップは低いのですが、こうすけを乗せるため、夫はおもいっきり前輪を上げて乗り込みました。運転手さんが車椅子用のスペースを確保するために椅子を2席たたんでくれました。降りるときは後部の入り口からで、ここでは夫一人ではむずかしく運転手さんに手伝ってもらうそうですが、今日は私が手伝いました。
 実際に体験してみた感想は、タクシーに乗るよりはこうすけは楽な様子でしたが、夫がかなりがんばってくれていたんだなあと、思ったことでした。あらためて夫に感謝でした。
葉月 2日                  台風きたる。
  再び、台風が近づき、今日は波が高くなるので、こうすけの夏期講習はお休みすることにしました。主人の話では風が強く、気圧が不安定だったので、なかなか昼寝ができなかったようです。
  私は早々に退社し、帰途につこうと駐車場に向かいましたが、車に乗り込もうとしたところ大ショック、窓を少しすかしていたので車の中がほこりだらけになっていました。

  運転席とハンドル付近のほこりをはらって帰途につきました。
  台風は今夜がやまばのようですが、明日の朝波が高いと、船が欠航になってしまうので、こうすけは夏季講習はお休みです。早く、台風に去っていってもらいたいものです。
葉月 1日          悪夢再び!こうすけの災難
 こうすけがベッドから転落したのは6月の終わりごろでした。そして、その記憶も新しいまま、先月の終わりに再び悪夢のような出来事が起こりました。島内の病院でリハビリを終えて帰ってきたこうすけが、夫が一瞬目をはなした瞬間、車椅子ごと玄関の階段から転落してしまったのです。私が家に着いた時、病院に行く用意をしていたので、いっしょに病院へ向かいました。車の中では額にできた擦り傷に血をにじませ、すすり泣くこうすけの姿がありました。手を握ったり頭をなでたりしながら声をかけると落ち着いてそのうちいびきをかいて眠り始めました。しかし、いびきをかくと、主人も私もますます不安になりました。
 病院では擦り傷の処置とCT検査をし、とりあえず頭部は異常なしとわかり安心しました。自宅に帰ってから、夫と二人で現場検証をして、なぜ事故が起こったかを考えました。わかったことは、夫がこうすけを連れてスロープ上の通路から玄関に上がり、玄関の鍵を開けようとしたところ、玄関の前に父がスイカを置いてくれていたのをどけようとした一瞬、車椅子のブレーキをかけていなかったので車椅子が動き出しそのまま階段から転落してしまったようです。すぐに家に入るので車椅子のベルトもしていませんでしたから、転落した際、車椅子から落ちてしまい石の上に頭や足をぶつけてしまったようです。
 こうすけの移動ルートの中で玄関はもっとも危険なところで夫も私も気をつけていました。
 もう二度とこのような事故を起こさないよう、夫と話し合いました。




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